Column
2016-08-24(Wed)
そろそろイベントや展示会の準備を始める時期ですね。
展示会の成功を決める大きい要因の一つが展示パネルです。
展示パネルの大きさを意識したことがありますか?
展示パネルは、集客から製品説明、商談に至るまで、重要な役割を担います。
今回は、意外と盲点になっている、展示会用のパネルデザインを作るポイントをご紹介します。
展示会準備でパネルを発注するとき、決まって「A1」にしているという方も多いのではないでしょうか。確かに、パネルの大きさはA1サイズが一般的です。
しかし、展示会用のパネルには、さまざまな目的があります。そして、その目的や、来場者との距離や利用シーンを考えて、パネルそのものの大きさや、掲載するコンテンツの量や文字やイラスト、写真の大きさを考えるべきなのです。
では、展示パネルの目的にはどのようなものがあるのか、そして、来場者との距離を意識するとはどういうことなのでしょうか。
「展示パネルの目的は何ですか?」と問われたら、きっと「展示製品の特長や機能などの説明」と答える方が多いでしょう。しかし、まずはブースに立ち寄っていただく必要があります。
このように「来場者を引き止めるため」、他にも「商談ブースでの説明用」ということもあります。展示パネルの目的は一つではないのです。
目的が変われば、内容も変わります。内容が変われば、当然作り方も変わってきます。目的を明確にして、その目的に応じてデザインや内容を変えてみましょう。
通路を通り過ぎる来場者の目線に入る事を意識し、製品名や機能ではなく、キャッチコピーやアイキャッチを強調します。
※キャッチコピーで重要なのは、来場者の立場で作ることです。製品名や専門・業界用語はできるだけ使わず、一般的な来場者が持っている知識を踏まえた表現や、課題・解決策などを用いることが足を止めてもらうポイントになります。
ここではもちろん製品の説明が主体になりますが、展示会の目的やテーマに沿ったもの、競合他社との違いなどを意識することが必要になります。
製品の機能そのものよりは、利用シーンの想起、利用した事で得られるメリットなどを強調します。
こうして、一つひとつのパネルを、その目的や、距離と目線を意識しながら作っていくときに、さらに念頭に置いておきたいのが、それぞれのパネルの「役割」です。
パネルは、すべて、それ単独で存在するのではなく、来場者を誘導する流れの中にあります。
通常は「大型パネル→個別パネル」の流れを意識することが大切です。
つまり、「大型パネルでつかみ」→「個別パネルで詳細かつわかりやすく説明」という流れが効果的ということです。このようにお客様を誘導する流れを意識して、それぞれのパネルの役割に応じて、内容を決めることもお客様を引き付けるポイントです。
大型パネルで「つかむ」ポイントは、製品名ではなく、来場者の課題や解決策を載せること。こうすると、足を止めてくれやすくなります。
また、製品の詳細を記載した「説明用パネル」は、来場者が分かりやすいというメリットだけでなく、製品の説明者が変わっても、説明レベルの統一化がはかれるというメリットもあります。
こうしたパネルの流れと役割を意識して、パネルデザインを考えていきましょう。
展示パネルは、それぞれのパネルの目的や、来場者との距離や目線を第一に意識して作ると、足を止めてくれやすくなります。
さらに、単体ではなく複数のパネルの流れと役割を意識することで、それぞれのパネルのデザインをどう作れば良いかが明確になります。
うまく作られた展示パネルは、「優秀な説明員」や「営業スタッフ」の代わりになります。ぜひ優れた展示パネルで、思わず足を止めたくなり、印象に残るブースを作ってください。
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