Column
2017-11-25(Sat)
飲食店のトレンドが大きく変わりつつあります。今まで集客に成功していた総合居酒屋チェーンが縮小傾向にあり、代わりに成長しているのが特化型の「専門店」。なぜこうした変化が生まれたのか、専門店の特徴や強みに迫りながら分析します。
総合居酒屋チェーン店が軒並み不振だと言われています。総合居酒屋チェーンとは、ピザやパスタなどの洋食から、お刺身や煮物などの和食まで幅広く提供している一般的な居酒屋を指します。
その一方で、話題を集め集客に成功して業績を上げているのが「いきなりステーキ」「鳥貴族」「磯丸水産」などの専門店です。いきなりステーキは、リーズナブルな価格で本格的なステーキを立ち食いで提供する画期的な飲食店。「鳥貴族」は焼き鳥を中心にラインナップし、1メニューあたり300円前後の格安価格で提供。「磯丸水産」は海鮮に特化し、24時間営業にするなどして話題を集めています。
現代では何でもそろう店よりも、何かに特化した店に価値を感じる人が増えているようです。もはや何でもそろっているのは当たり前で、それよりも専門店で変わったメニューやこだわりをメニューを食べることに魅力を感じる傾向があります。
また、専門店の強みはコストパフォーマンスの良さにあります。メニューを特化することにより、低コストで高品質なサービスを提供できるためです。
メニューが多ければ多いほど材料の種類も増え、仕入れにも気を遣います。また、食材が増えるほどにロスのリスクも高くなるので、価格設定もあまり安くすると利益を出せなくなる可能性があり、一定の利益率を確保する必要があります。
しかし、特化型の専門店であれば食材の数も減りますし、まとめて仕入れられるため原価も抑えやすいです。ロスのリスクも軽減できるので、たくさんのメニューをそろえている総合居酒屋よりもリーズナブルな価格設定がしやすくなる傾向があります。こうした特徴により、コスパを重視する消費者の獲得にもつながり、専門店は人気を伸ばし続けているのです。
また、「専門店」という冠をつけることによって信頼性もアップするので、もし高価格帯のメニューを出しても専門性を強みにして販売につなげることができます。ブランドのファンさえ作れれば、サービスに価値を見い出す人が増えていき、売り上げも上がっていくのです。
IT企業も同様に、総合商社的な企業よりも、ひとつの製品に特化した方が信頼性を高めることができます。特化しても、ターゲット層のボリュームがあれば十分勝負できます。特化した後は、ターゲットとなるユーザーにピンポイントで営業しましょう。知名度さえ確立できれば、あとは問い合わせが自然と集まるようになります。
ビーダッシュでは、こうしたプロモーション企画・制作も承っています。特化したい主力製品のPRに悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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