Column
2018-02-08(Thu)
渋谷の居酒屋のなかには、女子高生に人気の店舗が登場しています。なかには8割が未成年の店舗もあるのだとか。若い女性客が多く、制服姿の女子高生も多い渋谷の居酒屋店とは、いったいどんなお店なのでしょうか？
お酒が飲めないはずの女子高生のなかで居酒屋が流行っているというのは、一般的にはとても不思議な事象に思えます。しかし、これは居酒屋サイドの画期的な戦略が実を結んだ結果なのです。
最近は若者のアルコール離れが進んでいます。居酒屋に行ってもソフトドリンクで満足する人も増え、居酒屋メニュー内でも利率の高いアルコールドリンクで収益をまかなうのが難しくなってきました。つまり、従来の方法ではうまくいかなくなっているのです。
そこで、居酒屋では女性客を取り込むためにリーズナブルなコースやソフトドリンクの充実を図っています。女性が来るところには男性も来るので、まずは女性のニーズを捉えるのが鉄板の方法。
そのひとつの切り口に“女子高生”があったのです。さらに、渋谷となれば多くの女子高生がいるエリアなので、女子高生を取り込めれば一気に集客アップを狙えます。
それでは、女子高生を居酒屋ファンにするにはどうするか。女子高生にとってのメリットがなければ、わざわざ居酒屋に足を運びません。そこで、女子高生のニーズを満たせるよう「普通の飲食店より安くておいしくて、騒いでも怒られない」店として打ち出しました。これが女子高生から人気を集めている理由です。
女子高生に人気のメニューは、女性受けがいい「明太マヨつくね」などのメニューが豊富に揃っている「焼き鳥の食べ放題」。リーズナブルでたくさん食べられるので、女子高生も気兼ねなく来店ができます。
さらに、女子高生を集客するメリットはもうひとつあります。それは時間帯です。店舗側にとっても放課後の早い時間は空いているので、店舗の回転率を上げることができます。
このように、居酒屋のメインをお酒から料理にシフトしたことで、客層が一気に拡大しました。先入観を捨てればピンチもチャンスにできるのです。女子高生というターゲットに目をつけ、新しい層にアプローチし、理にかなったプロモーションをしたことがこれだけの成果を生み出しました。
今ピンチを迎えているサービスも、新しいターゲットを見つければ起死回生の一手になり得ます。ビーダッシュではこうしたプロモーション戦略のご提案も行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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