Column
2016-07-14(Thu)
Web業界は変化が早く、絶えず最新知識を吸収するよう努めていないと、時代に取り残される恐れもあります。MA(マーケティングオートメーション)のようなツールに関してもシステムそのものも運用方法も、日々進化しており、常に最新の情報を入手する必要があります。
とはいえ、最新の情報も基礎知識があってこそ生きるもの。
昨今、ネット上ではWeb施策に関するさまざまな情報があふれていますが、断片的なものも多く、Webマーケティング担当者のなかには、情報過多によりかえって混乱している人もいるようです。
このコラムでは情報収集の一つとして、2010年9月に開始され、累計16,000名超が受講している「ウェブ解析士」についてご紹介します。
情報を整理し吸収するには、体系だった学習が一番。全体を一度通して学習することで、俯瞰的にWebマーケティングを見ることができるようになります。
最も手軽かつ安価な学習方法は書籍ですが「不明な箇所があっても質問できない」「実践に弱い」などのデメリットもあります。
そんな書籍のデメリットを解決する学習方法が資格試験です。
「ウェブ解析士」は、Webマーケティング・Web解析に関する全体を一気通貫して学習できます。これまでのマーケティングでは弱かったと言われていた施策の定量評価につながるKPIに関しても学習することができます。
アクセス解析のデータや視聴率調査のデータなどさまざまなデータを活用して「事業の成果につながる」ためのPDCAを回し、解析データから事業の現状や課題を把握し、事業の成果につなげるための正しい判断ができるよう訓練します。
「ウェブ解析士」のカリキュラムは、難易度別に3段階に分かれています。
「ウェブ解析士」はアクセス解析を中心としたWeb解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断が下せるよう学習します。大手企業を中心に社員研修の一環として導入している例も見られます。
受講者は、Webディレクターや経営者、営業職のほか、Webデザイナーやコンサルタントなど多岐に渡ります。ウェブ解析士講座を受講して業務に役立ったかという質問に対して、全体の99%の人が「役立った」と回答しており、スキル向上に貢献していると考えることができそうです。
公式テキストを使用した約5時間の講座を受け(独学の場合は受講は不要)、4択問題の試験に合格する必要があります。
公式テキストの目次と主な内容は以下の通りです。Webマーケティングに欠かせない知識が網羅されていることがおわかりになると思います。
なお、資格取得には約3万円の費用がかかります(公式テキスト4,320円、講座費用10,280円、試験費用17,280円、ともに税込み)。
合格後は、Googleアナリティクスを用い、認定レポートを作成・提出しなければなりません。提出を怠ると不合格扱いとなるだけに注意しましょう。晴れて資格取得となれば、名刺や履歴書などに記載することも可能になります。
担当者だけではなく、管理職の人でも再確認の意味も含めて受講してもいいかもしれません。
データに基づく計画立案、モバイルの測定、ソーシャルメディアの効果検証などWeb解析にとどまらない知識の習得を目指します。
2日間各約5時間の講座を受講し、認定試験をパスすると取得することができます。なお「上級ウェブ解析士」にも公式テキストはありますが、目次は初級と同様です。
初級との違いは、より「実践に使える」内容であること。受講前に自分でペルソナを立案し、データ分析を行い、具体的なソリューションを導き出します。KPIの設定やSNSの解析などWebマーケティングに精通したい中堅社員などに向いています。
「ウェブ解析」を「教えるスキル」を学ぶためのカリキュラムと、より充実したコンサルティングのためのレポートについて学びます。
Web解析コンサルタントやWeb社内講師などを目指す人にはおすすめです。
このコラムでは、「ウェブ解析士」を紹介しました。
書籍をはじめ学ぶ方法は数多くあります。「ウェブ解析士」は、知識の習得において完璧なものとは言えないかもしれませんが、Webマーケティング・Web解析の流れに関して一気通貫で学習できるという利点があります。
Webマーケティングに関わる人にとって必要な知識が網羅されていますので、知識に不安がある人はもちろん、そうでない人も、まずは公式テキストを一読してはいかがでしょうか。
※参照元URL http://www.web-mining.jp/
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