Column
2016-07-13(Wed)
MA(マーケティングオートメーション)ツールの活用を考えるとき、ほとんどの方が感じるのは「コンテンツが足りない!」ということではないでしょうか。MA(マーケティングオートメーション)ツールで効果を出すには、数多くのコンテンツが必要になってきます。
そこでコンテンツマップを作成して、必要なコンテンツを洗い出し、優先順位を付けたら、さっそく新規制作に邁進!でもちょっとお待ちください。
一度立ち止まって、社内に点在している既存のコンテンツを見直してみてはいかがでしょうか。
既存のコンテンツ、特に紙メディアのコンテンツは要注目です。ほとんどそのままデジタル化できるものもあるでしょうし、少し手を加えれば新しいWebコンテンツとして生まれ変わるものもあるでしょう。
会社には、普段は目につかないかもしれませんが、今までに蓄積された紙のコンテンツがたくさんあります。
探せば意外にたくさんあるものです。すべての既存コンテンツを総ざらいしてみましょう。
これらの資料をデジタル化したり、新しい情報を加えることで、作成の必要があると思っていたコンテンツの代わりになるかもしれません。
紙メディアが主流の時代には、テキストと写真だけの表現がほとんどでしたが、現在は動画が重要なコンテンツとなっています。
過去のセミナーを録画した映像データがあれば、オンラインセミナー(ウェビナー)を開催したり、情報入力者だけの特典映像にしたり、YouTubeに投稿したり、さまざまな活用方法が考えられます。
複数の社員が作成した製品/サービスの企画書・提案書があれば、さまざまな切り口で製品/サービスを紹介する追加のコンテンツとして、製品/サービスページをよりリッチにできるかもしれません。
インタビューなどの音声データがあれば、写真や別の映像と合わせて動画コンテンツ化が可能です(社外の方の音声には許諾を必要とします)。
このように、集めた既存のコンテンツは、そのままデジタル化できるものも含め、加工したり、アレンジしたりすることで、光るコンテンツに生まれ変わるでしょう。
また、こんな方法もあります。
Webコンテンツは、紙メディアのコンテンツよりも、レイアウトがシンプルで文字数も少ないのが一般的です。そのため、紙メディアのコンテンツをいくつかに分割しWebコンテンツ化すると、読みやすく、長すぎないコンテンツになります。スマートフォンへの対応も容易です。
【活用例】
まとめて記載されていた製品/サービスの特徴を、一つずつページを分割して、詳細を紹介
逆に、カタログの隅にあるコラムのように、短くてそれだけでは独立したコンテンツになりにくいものも、複数の類似素材を集めて、一つのコンテンツとしてまとめて構成することもできます。
導入事例の取材テープや取材メモが残っていれば、その内容で膨らませて一つの別コンテンツとして成立させることもできるかもしれません。紙メディアではスペースが小さいため記載できなかったことが、別コンテンツとして生まれ変わるかもしれません。
【活用例】
導入事例の取材の際にお客様からお聞きしたコメントを膨らませて、事例とは別に「お客様の声」のコンテンツを作成
また、既存のコンテンツに追加で現在の情報やデータを加えたり、追加取材して内容を補強して一つのコンテンツ化することも有効でしょう。
【活用例】
過去のパンフレットに掲載されていたお客様の声で、現在でも関係が続いているお客様に追加で話を聞き、両方を掲載することで、長い信頼関係を表現する、その後何か変化があれば併せて記載
これらは一見手間がかかりそうですが、新規に企画を考え、取材し、制作することと比較すれば、コストもマンパワーも時間も抑えられるはずです。
コンテンツを増強するときには、まずは既存のコンテンツを集め、チェックすることから始めましょう。
いかがだったでしょうか。
コンテンツマップを作成し、洗い出しで足りないものがあっても、新規作成を考える前に、まず社内のコンテンツ資産をチェックしてはいかがでしょうか。
既存のものをアレンジすることで、コンテンツマップの足りないピースにピッタリの素材が見つかるかもしれません。
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