Column
2016-07-21(Thu)
LP(ランディングページ)は、どうしてもあれもこれも情報を盛り込みたくなってしまいがちです。
見直せば見直すほど、「やっぱりこの情報は入れておこう」と情報を追加し、どんどん長くなっていくというのはありがちなことです。それでは、情報を提供する側からの一方的な目線で、読む側の求めている情報を考えたコンテンツにはなりません。
今回はターゲットを絞ったLP(ランディングページ)制作がテーマです。
LP(ランディングページ)制作において、ターゲット設定は最も大切な作業の一つです。ターゲットの立場によって求めている情報が違うため、LP(ランディングページ)を分けて制作することをご提案します。
ターゲットを設定せず、「この製品/サービスは、どんな方にもおすすめです」という全方向に向けたコンテンツは、結局誰の心にも響きません。
ターゲットを絞って、そのターゲットが求めている情報を提供する必要があります。
具体的なターゲットの絞り方は、
など、いくつも存在します。ターゲットによって興味を持つ内容は違ってきますので、どのような属性を使って絞り込むのかは、重要な判断になります。
今回おすすめしたいのは、ターゲットの「立場」です。どういう立場で自社の製品/サービスに接するのか、という属性によってターゲットを分けてはいかがでしょうか。
たとえば、ITシステムの場合であれば、
と、それぞれ接するスタンスが違いますので、求める情報も当然違ってきます。
求める情報が違うのであれば、LP(ランディングページ)も分けて制作した方が効果的です。
先ほどのITシステムの例で考えてみます。
管理者向け
現在の自社の課題を解決してくれる機能があるかどうかが検討材料になるケースが多いので、機能の訴求は欠かせません。
同時に、管理のしやすさも気になるポイントです。日々の運用でどんな作業が必要なのか、サポート体制はどうなっているのかといった疑問にも対応します。
導入前に比較検討を行うことも多い立場なので、他社製品/サービスとの比較表も効果的でしょう。また、製品にもよりますが、移行に関する情報もあると効果的です。
ユーザ向け
新しいシステムの操作方法を覚える煩わしさと、導入後のメリットに最も影響を受けるターゲットです。
システムのメリット、何ができるようになるのか、入力作業の手軽さを全面に出します。
日本は欧米と違ってボトムアップの企業文化だと言われ、実際に使うユーザから上司への導入提案も日常的にありますので、運用面を重視した他社製品比較などもあると効果的です。
このように挙げていくと、訴求したいターゲットによって、かなり内容の違うLP(ランディングページ)になることがイメージできると思います。
すべてのターゲットに対応したLPを作るべきです、ということではなく、時期・購入フェーズ・製品/サービスなどにより、どのターゲットに優先的に訴求したいか、たとえば今回は経営者向けだけ制作するといった判断をします。
逆にもっと細かく、たとえば同じ経営者向けでも企業規模別で複数に分けるといった戦略も検討の価値があるでしょう。
制作するターゲットが決まれば、そのターゲット層のMA(マーケティングオートメーション)のアクセス履歴を分析します。そのアクセス履歴から、興味を持つ内容の傾向がわかるはずです。
そして、LP(ランディングページ)が完成したら、メールマガジン、企業サイトのメニュー、リスティング広告など、LP(ランディングページ)へとリンクする施策も併せて実施すれば、より内容にあった人にアクセスしてもらえる可能性が高くなるでしょう。
LP(ランディングページ)には、あれもこれもと盛り込んでしまっては、結局訴求点がぼやけて、何を伝えたいかがわからないコンテンツになってしまいます。
ターゲットを明確にし、そのターゲットに合ったLP(ランディングページ)を作ることが、成功に結びつきます。
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