Column
2016-08-03(Wed)
LP(ランディングページ)は、紙のチラシに似ていると言われます。どちらも1枚で売り込みたい製品/サービスをアピールするからです。
制作するときに、情報を何でもかんでもぎっしり詰め込みたくなってしまうところも似ています。しかし、言いたいことをただ並べるだけでは、結局は誰にとっても読む気の起こらないコンテンツになってしまいます。
LP(ランディングページ)を制作する前に、「誰に読ませたいのか」というターゲットを絞って、ターゲットが求めている情報を提供するようにしましょう。
一般に、LP(ランディングページ)の最初に見える画面、ファーストビューを見る時間は、1秒とも3秒とも言われます。一瞬で読む気を起こしてもらえなければ、離脱されてしまいます。
読む気を起こしてもらうためには、第1に自分に向けた情報だとひと目でわかること、第2に現在困っている課題を解決してくれそうなど、読むメリットが感じられること、の2つが必要です。
そのために、しっかりターゲット設定をして、そのターゲットに合致する人がアクセスしたら、絶対に逃さないコンテンツを目指して制作しましょう。
では、ターゲットをどう設定すればいいのでしょうか。
「LPはペルソナが命」で、業界や属性、製品/サービスに関わる立場でターゲットを絞り込むことをお伝えしていますが、今回は、自社の製品/サービスをどういう状況で購入するのかでターゲットを絞ることをおすすめします。
それは、製品/サービスの購入の種類によって、次の3通りに分ける方法です。
たとえば、MA(マーケティングオートメーション)ツールのベンダーであれば、次のようになります。
購入の種類によって、それぞれ求める情報が違うことがイメージしていただけたと思います。
この3タイプのターゲットに対して、同じLP(ランディングページ)で対応するのは、効果的とは言えません。
たとえば、上記のMA(マーケティングオートメーション)ツールの例でいえば、まったくの新規とリプレイスでは、MA(マーケティングオートメーション)ツールに対する知識・経験が大きく違います。
やはり、それぞれのターゲットごとに訴求ポイントを変えて、LP(ランディングページ)を制作することをおすすめします。
では、どのように訴求ポイントを変えていくのか。先ほどのMA(マーケティングオートメーション)ツールを例に挙げてみます。
MA(マーケティングオートメーション)ツールの必要性を訴求し、認識してもらう必要があります。自社の製品/サービスよりは、MA(マーケティングオートメーション)ツールのメリットや、得られる効果、機能などのアピールがメインになります。
「MA(マーケティングオートメーション)ツールを使うとこんなことができる!」ということが伝わる構成にすると、興味を持ってもらえます。
2. ベーシック版からのアップグレード向け
アップグレード版ならではの機能や特長を全面に出して訴求します。特に、いろいろな機能が統合されていることによるメリットや可能性は強調すべきです。各単機能タイプのツールとの比較なども効果的でしょう。
3. 他社製品からのリプレイス向け
他社製品/サービスとの比較情報がメインとなります。もうMA(マーケティングオートメーション)ツールのメリットや特長は認識している方が対象なので、自社製品/サービスの優位性、他社製品/サービスとの違いをアピールします。
このように、ターゲットを絞り、それぞれに合った内容のLP(ランディングページ)を制作することで、効果が上がります。
LP(ランディングページ)から問い合わせや資料請求が来るCVR(コンバージョンレート)は、平均で1%程度と言われています。100人のうちの1人を確実に掴むために、さらにはCVRを2%、3%と上げていくために、LP(ランディングページ)制作の際のターゲット設定は欠かせません。
LP(ランディングページ)には、あれもこれもと自社の言いたいことだけを詰め込むのではなく、ターゲットを明確にし「そのターゲットが求める情報」という観点でページ構成を考えると効果的です。
その「ターゲット」の絞り方は様々ですが、購入の種類、つまり「どういう状況で購入するのか」という切り口も、求める情報や持っている知識が異なるので、効果的です。ぜひお試しください。
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