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2017-07-21(Fri)
メールマガジンと聞くと「もう古いのでは」と思う方もいるかもしれませんが、ビジネスにおいてメールは最も頻繁に使用するコミュニケーションツール。だからこそ、ビジネスにおいてはその販促力も健在なのです。
今回は、2017年4月時点で80万通ものメールマガジンを配信している「ユーキャン」のメルマガ戦術から、メールマガジンを有効に活用する方法をご紹介します。ぜひ最新のマーケティング戦略を自社のマーケティングに生かしてくださいね。
メールマガジンは提案営業するツールです。ただチラシのようにばらまくのではなく、相手に気付きを与える必要があります。
140弱もの講座数を持つユーキャンは、学びをテーマにしたメールマガジンを配信していて、開始当初は約40万通だった配信数を倍の約80万通にまで増やすことに成功しています。気になる開封率も、昨年は10%前後から13%前後にまでアップしているとのこと。
メールマガジンは「読んでもらう」ことが最初の、そして最大の難関。これを突破するために欠かせないのがタイミングです。「なぜ今メールを読むべきなのか」という、読者にとってのメリットが明確でなければなりません。もちろんメールタイトルのインパクトも重要ですが、これはテクニックの話。まず本質的な要素として、然るべきタイミングを見つけましょう。
ユーキャンは資格講座を提供しているので、試験日がひとつのタイミングの目安です。試験日から逆算して「今なら間に合う」といった機関限定要素を訴求するのです。これは読者にとってもわかりやすい提案であり、始めるきっかけになる大きなメリットだと言えます。
このようにタイミングを精査できたら、次はテクニックの話に移ります。どんな切り口のメールがいいか、どんなタイトルが良いかなど、メールマガジンの精度を高めるのです。
そこで活用したいのが「ABテスト」。2つのパターン別で効果を比較し、より効果的だった方を採用していきます。なるべく条件を同じにして、より正確な分析を重ねていけば、自然と精度が高まっていくのです。
ABテストの後はその都度PDCAサイクルを回していけば、メールマガジンの効果が少しずつ、しかし着実に上がっていくことでしょう。こうしてユーキャンのメールマガジンは反響を伸ばしていったのです。まずは社内で「テスト文化」を根付かせ、効果分析を習慣化させることが大切でしょう。
そして、その際に活躍するのがMAツール。メーリングリスト全体に同じメールを一斉送信するのではなく、角度の高いユーザーと角度の低いユーザー、あるいは年齢や性別ごとにメーリングリストを細分化し、それぞれに合った内容で訴求した方が効果が上がっていきます。
MAツールならこうした詳細の分析が簡単にできるので、一気にメールマガジンの効果を上げることができるでしょう。
こうして初めて、提案営業型の最強のメールマガジンが完成するのです。
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