Column
2018-02-01(Thu)
最近では、ソーシャルメディアが情報源としての信頼を高め、ユーザー同士で互いに影響を与え合っています。もともと人は主観的な情報よりも客観的な情報を信頼する傾向があり、心理学ではこれをウィンザー効果と呼びます。この風潮を受けて、広告界では新しく「ググる」ならぬ「タグる」という言葉が使われるようになりました。そこで、今回は最近の情報の広がり方について、マーケティングの観点から解説します。
Twitterやインスタグラムなどのソーシャルメディアでは、ハッシュタグを活用して情報収集する人が増えてきました。中高生など、学生は食べログではなくインスタグラムのハッシュタグから魅力的な店を探す方が主流になっているという話もあります。
このハッシュタグを追って情報収集することは「タグる」と呼ばれるようになりつつあります。正確には、ハッシュタグを用いて情報の発信と整理をユーザー主導で行い、情報を手繰るようにして獲得することを指します。
いわゆる「ググる」は、Googleなどの検索サイトで設定されているアルゴリズムにより情報を評価し上位表示するものです。あくまで情報の選別をして、優先的に表示するコンテンツを選ぶのはGoogle、検索サイト側です。しかしながら、「タグる」はユーザーがボトムアップ的に生み出すコミュニケーションの秩序が判断軸になり、ユーザー主体の情報評価が行われます。現代ではユーザー発信の情報にダイレクトにつながることが重視されているのです。
この「タグる」というボトムアップ的なコミュニケーションにより流行が生まれるのは、「シミュラークル型」のモデルです。「シミュラークル型」とは、情報の発信源が不明のまま多くの人が憧れ・共感を抱き疑似体験をするもの。SNSの投稿により行動が伝染していくのがこの典型で、模倣の連鎖が消費の起爆剤になっているのです。
ちなみに、「シミュラークル型」の比較対象としては、TVなどマスメディアきっかけでヒト・モノが動くマス型、憧れの対象が発信した情報で動くインフルエンサー型の2つがあります。こちらは既存のモデルなので、想像しやすいのではないでしょうか。
2017年の流行語大賞にも選ばれた“インスタ映え”をするために必要なのは、女子の心を打ち抜く「カワイさ」。たくさんの吊るされたくくり猿がカラフルな「八坂庚申堂(京都府)」で着物を着て写真を撮るのが流行りました。
一方、Facebookはあらゆる世代とつながるので、万人受けしやすいものがFacebook映えのポイントが高い。富士山と五重塔を1つの写真におさめられる「The 日本」の写真が撮れる「新倉山浅間公園(山梨県)」が人気です。
スマホの普及により誰もがビジュアルで体験を可視化できるようになり、消費社会の成熟化に伴って体験の記号的価値が重視されつつあります。集客のきっかけとして、シェアしたくなるコンテンツを作るのは有効な手段なのではないでしょうか。
ビーダッシュでは、こうした知見を活かし、SNS運用のサポートも行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
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